スマートエジソンランプのレビューと HomeBridge 対応

スマートエジソンランプのレビューと HomeBridge 対応

部屋の模様替えでペンダントライトが欲しくなり、株式会社ディーエムエーエジソンバルブ LED スマートを買ってみました。白熱球のフィラメントを LED で再現したレトロな雰囲気の LED電球です。

エジソンランプ、またはエジソン電球といった名称で各社オシャレな製品を出していますが、スマホアプリやスマートスピーカー対応製品はまだあまり種類がありません

エジソンバルブ LED スマートAmazon Alexa、Google Home に対応

ガラスの色やフィラメントの形でいくつかのモデルがあり今回は「E26スパイラルロングゴールド(DST-E26BGSP)」を選びました。フィラメントの形状がスパイラルで、ガラス色はゴールドレトロ感たっぷり。

色温度は 2200K(ケルビン)、明るさは 400lm(ルーメン)。だいたいロウソクと白熱電球の間くらいの暖かい色で、30W のちょっと暗めの白熱電球をイメージしてください。

明るさは 1%〜100% の間で設定可能です。

セットアップは「エジソンスマート」アプリ(App Store / Google Play)をインストールして手順に従っていくだけ。一般的なスマートLED電球のセットアップと同じで、特に難しいことはありません。

Siri / HomeKit で使えるか?

Amazon Alexa と Google Home に対応していますが、Apple の HomeKit に対応していないので Siri からのコントロールには制限があります。

※ Siriでの操作では、デバイス単体の操作はできず、設定した「シーン」のみの操作が可能となります。
例えば、アプリで「帰宅」というシーンを設定し Siri に登録すると「Hey Siri, 帰宅」などで Siri から操作が可能ですが、「スポットライトの明るさを100%にして」などのデバイス単体の操作はできません。

「エジソンスマート」アプリに登録したシーンを、Siri や HomeKit から呼び出すことはできるようです。

シーンの設定を工夫すれば Siri からも「使えなくはない」感じでしょうか。

Siri / HomeKit ネイティブに使えるようにする

登録したシーン経由ではやはり不便だし、Siri / HomeKit のオートメーションに組み込んで完全にコントロールしたいので HomeBridge を使って操作できないか調べてみたところ、あっさり実現できました

まず、エジソンバルブ LED スマートの MAC アドレスベンダーID を調べてみたところ、Tuya Smart Inc. であることが判明。

Tuya は家電の IoT化が得意な中国の企業で世界中の多くの会社が Tuya から OEM を受けてスマート家電を販売しています。国内の有名どころだと +Style(ソフトバンク系列)も Tuya Smart とパートナー契約をして様々なスマート家電を製品化してます。

どうやらエジソンバルブ LED スマートも Tuya の OEM 製品のようです。

そうだとわかってみると 「エジソンスマート」アプリ「Tuya Smart」アプリの画面はそっくりです。試しに Tuya Smart アプリでセットアップしてみたところ、なんの問題もなくセットアップが完了しました。

エジソンスマートアプリでセットアップした画面。多少の差はあるが Tuya Smart アプリにそっくり。

Tuya Smart アプリでセットアップした画面。他の Tuya 製品と同じアカウントで管理ができる。

Tuya Smart アプリへ登録できるなら、Tuya の Cloud プラットフォームからコントロールできるはず。HomeBridge には Tuya Web API を通じて Tuya 製品をコントロール可能にする「Tuya Web」プラグインがあります。

Tuya Web プラグインへ”明るさをコントロールできる電球”として登録するとことで Siri / HomeKit からエジソンバルブ LED スマートを完全にコントロールすることができるようになります。

Tuya Web プラグインの設定内容は以下の通り。

{
    "name": "TuyaWebPlatform",
    "options": {
        "username": "XXXXXXXXXXX",
        "password": "XXXXXXXXXXX",
        "countryCode": "81",
        "platform": "tuya"
    },
        {
            "id": "XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX",
            "device_type": "light",
            "light_characteristics": [
                "Brightness"
            ]
        }
    ],
    "scenes": false,
    "platform": "TuyaWebPlatform"
}

username と password は Tuya Smart アプリのアカウント情報。試していませんがエジソンスマートアプリのアカウントを使ってもできるはずです。
デバイス ID は Tuya Sumart アプリの [デバイスのコントール画面] - [右上のペンアイコン] - [デイバイス情報] から確認できます。

これで「Hey Siri, ペンダントライトを 1% にして」などで単体コントロールができるようになりました。完璧。

HomeBridge でエジソンバルブ LED スマートはとても快適に動作していますが、コンソールに以下のエラーとメッセージが出ます。

[4/27/2022, 3:24:53 PM] [TuyaWebPlatform] [Edison Bulb 1] Characteristic.Brightness - Tried to set brightness but failed to parse data. 
 { brightness: '10', color_mode: 'white', online: true, state: 'true' }
[4/27/2022, 3:36:37 PM] [TuyaWebPlatform] [Edison Bulb 1] Characteristic.Brightness - Characteristic 'Brightness' will receive value higher than allowed (200) since provided Tuya value (190) exceeds configured maximum Tuya value (100). Please update your configuration!

Device Type を Light(電球)から Dimmer(調光機)に変更するとこのエラーメッセージを抑制できますが 、HomeBridge から設定した明るさと、実際の明るさ(Tuya Smart アプリの値)に結構なズレが出ます。オプションの Minimal/Maximal Brightness 値の調整なども試しましたが、うまくいきませんでした。

また、Tuya Smart Inc. がオフィシャルで出しているTuya Homebridge」プラグインも試してみましたが、HomeBridge の明るさより実際の明るさが 1% 増しになってしまうようです。

エラーは実害がないので無視して Tuya Web プラグインで Light(電球)として登録するのが最適という結果になりました。

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