Oura Ring のワークアウトを iOS のヘルスケアにインポートする

Oura Ring のワークアウトを iOS のヘルスケアにインポートする

もう4年ほど指輪タイプの睡眠・アクティビティトラッカーである Oura Ring を愛用しています。

2021年末に登場した Oura Ring Gen 3 では心拍数や体温の計測にも対応Apple Watch Series 8(2022年9月発表)に負けないライフトラッカーになっています。

美しいデザインの指輪というサイズ(ちょっとだけ分厚い)でバッテリーが1週間保ち日常生活の邪魔にならないので大変気に入っています。シャワーのときもつけっぱなしで気にならないのも最高。Apple 好きな自分が Apple Watch を買わないのは Oura Ring が優秀すぎるから。お値段も Apple Watach と同じくらいしますけどね。

実際のところ Oura Ring Gen 3 はディスプレイのない Apple Watch Series 8 と言えます。心拍、体表温、血中酸素、そして加速度センサーによるアクティビティを検出できます。

搭載しているセンサー機能は同等なのですが、データ取得タイミング、分析方法、見せ方には大きな違いがあります。どちらが良いというものでもなく、それぞれの製品の立ち位置フォーカスしていることの違いが色濃く出ていて面白いので、ここら辺の比較記事もそのうち書いてみたい思っています。

Oura Ring の Oura アプリもよく作り込まれていて iOS のヘルスケアアプリとの連携もできます。Oura Ring がカウントした歩数などから消費カロリーが「アクティブエネルギー」としてヘルスケアアプリに自動で連携されます。

ところこが、Oura Ring Gen 3 は心拍変動と連携した「ワークアウト」を記録できるのですが「ワークアウト」は今まで iOS 側と連携できませんでした

STRAVA 連携でヘルスケアとの「ワークアウト」連携が可能に

2022年7月15日、STRAVA は Oura アプリとの連携機能を発表しました。

STRAVA は、サイクリング、ランニング、ウォーキングなどの移動するアクティビティに使えるフィットネスネットワークサービスです。

この STRAVA はサイクリングやランニングのガチ勢が使っているイメージが強いですが、基本機能は無料で Oura アプリとの連携機能も無料アカウントで利用できます。

多くのガチ勢は STRAVA で記録したアクティビティデータを Oura アプリへ連携したいようですが、逆に Oura の記録を STRAVA へ連携することもできます

そして STRAVA は記録した「ワークアウト」を iOS のヘルスケアアプリの「ワークアウト」と連携してくれます。つまり STRAVA を経由することで Oura で記録したワークアウトを iOS のヘルスケアアプリへ連携することができるようなりました。

連携設定の方法

Oura アプリと STRAVA の連携の設定方法については STRAVA のドキュメント(英語)を確認してください。特に難しいことはないです。

連携したのに消費カロリーが反映されない!?

Oura アプリと STRAVA の連携設定を済ませると Oura Ring で記録したサイクリングのログが同期されたのですが、なぜか消費カロリーが iOS 側に反映されません

ロードバイクにのったログは同期されているのに iOS のヘルスケアアプリフィットネスアプリには消費カロリーが 0kcal で同期されていました。せっかっくワークアウトをしたのに 0kcal で記録されるのは悲しい。iOS 16で使えるようになったフィットネスアプリのリングに反映されないのも悔しさに拍車をかけます。

調べてみると、STRAVA は Oura アプリからデータを取得しても、消費カロリーは STRAVA で独自に計算する仕組みになっていました。

STRAVA でアクティビティの消費カロリーを計算するには

  • STRAVA アプリへ体重の入力
  • さらにサイクリングの場合には自転車の重さの入力

が必要とのこと。STRAVA ガチ勢の方々がこのあたりの入力を怠ることはないのでしょうが、ライトユーザーなのでこの設定をしていなかった。完全に盲点。

体重の設定は STRAVA の [プロフィール] - [プロフィールを編集] から行えます。
※ ヘルスケアアプリのデータと連携してくれたらいいのになぁ…。

自転車の重さ設定は [プロフィール] - [ギア] (下の方にある)から行います。自転車は複数台登録することができるんですね。STRAVA さすがです。

自転車のタイプやニックネームをつけて重量を入力する。一般的なロードバイクで 10kg くらい、カゴ付きのママチャリだと16~19kg ぐらいが一般的。

複数の自転車を登録しておくことができる。普通はそんなに何台も自転車持ってないのですよね。うちですか?3台あります。

自転車は

  • ニックネーム
  • 自転車のタイプ
  • ブランド
  • モデル
  • 重さ

を登録できます。一般的なロードバイクで 10kg くらい、カゴ付きのママチャリ(軽快車と言います)だと16~19kg ぐらいが一般的でしょうか。

自転車が1台しかないなら [デフォルト] の設定もしておきましょう。

必要な設定が済むと、ヘルスケアアプリにも、フィットネスアプリにも STRAVA が計算したカロリーが反映されました。

ヘルスケアアプリでの表示。ちゃんと STRAVA が計算したカロリーが反映されるようになった。

フィットネスアプリでの表示。こちらも STRAVA が計算したカロリーが反映されるようになった。

OURA と STRAVA と連携させる場合には、STRAVA に「体重」、「自転車の重さ」を登録しておくのを忘れずに。

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