MINISFORUM N5 の新バリエーション Air と MAX について
2025年7月に MINISFORUM N5(無印)を買ってから約 1年ほどですが、N5 シリーズに新しいバリエーションが登場していました。
N5 シリーズの魅力であるコンパクトな筐体にギュッと詰まったパワフルさと、多彩な拡張性については変わらずですが、種類が増えて機能差もけっこうあるのでまとめておきます。
目次
Minisforum N5 NAS(無印)
2025年7月に登場した、MINISFORUM N5 と同じ(または同等)の製品です。この Minisforum N5 NAS(無印)をベースにいくつかのバリエーションが登場しています。
Minisforum N5 NAS(無印)の詳細については活用記事やレビューを書いていますのでよかったらご確認ください。
Minisforum N5 Air NAS
Minisforum N5 Air NAS は Minisforum N5 NAS(無印)の廉価版で、金属筐体のボディをプラスチック筐体に変更したもののようです。
それ以外の仕様はスペック表を見る限り Minisforum N5 NAS(無印)とまったく同じで、AMD Ryzen 7 255 搭載、OCulink ポートと 2つの USB4 ポート、5つの 3.5インチベイに、3つの NVMe スロットを備えます。
スペック表から読み取れない内部構成のマイナーチェンジなどがあるかもしれませんが、N5 NAS(無印)と同等製品と考えてよさそうです。
N5 NAS(無印)の金属筐体は排熱にひと役買っている印象があるので、N5 Air のプラチック筐体の影響が気になると言えば気になります。
とはいえ、N5 シリーズのエアフロー設計は非常に優秀なので、プラスチック製の筐体でも実用上問題になるような影響はないと思います。
価格もセールでは 8万円台になることもあるようです。コンパクトでパワフルな NAS を少しでも安価に手に入れたい場合、N5 Air は有力な選択肢になると思います。
Minisforum N5 Pro AI NAS
Minisforum N5 Pro は 2025年7月に登場した N5 NAS(無印)と同時期に登場した上位モデルです。
Ryzen AI 9 HX PRO 370 を採用したことで内臓の NPU によりローカルで AI 処理などに対応できるようになっています。
とはいえ、Ryzen AI 9 HX PRO 370 の NPU は約 50 TOPS 程度で、基本的に CPU 以外のスペックは N5(無印)や N5 Air と変わりません。
旧世代の AMD Ryzen 7 255 を搭載した N5 Air と比べると価格が 1.5倍ほど高価になるので、Ryzen AI 9 HX PRO 370 にそれだけの価値を感じるかどうかで評価の別れるモデルかと思います。
Minisforum N5 MAX AI NAS
Minisforum N5 MAX は、先日発表があった上位モデルで CPU に Ryzen AI Max+ 395(Strix Halo)を搭載します。
最近流行りの AIエージェント「OpenClaw」をローカルで実行できるパワフルな構成が売りになっているようです。
搭載する Ryzen AI Max+ 395 は、16コアの Zen 5 CPU、最大 128GB の LPDDR5X-8000メモリ、最大 126 TOPSの NPU 性能、Radeon 8060S GPU と最新世代の Ryazen プロセッサとしてかなり強力なスペックを誇ります。
NAS でローカル AI エージェントを動作させることの是非はさておき、N5 Pro AI NAS では中途半端だった AI 処理能力を大きく強化したモデルと考えてよいと思います。
AMD Ryzen AI Max+ 395 の 最大126 TOPS の NPU性能 というのは、GeForce RTX 4070 Laptop に並ぶ性能です。CPU 単体で前世代のディスクリート GPU に迫るというのはなかなかに驚異的です。
ただし、N5 MAX AI NAS に搭載される Ryzen AI Max+ 395 は、Ryzen AI Max 300シリーズ(Strix Halo)世代の最上位モデルのため、価格も相当高くなると思われます。
「ローカル環境で AI が動く!」が売りではありますが、Ryzen AI Max 300シリーズ(Strix Halo)を採用したことで他の N5 シリーズとは足回りのスペック向上、仕様の違いがあります。
| N5 / N5 Air / N5 Pro | N5 MAX | |
|---|---|---|
| メモリ | DDR5-5600 × 2(最大 96GB) | LPDDR5X-8000 × 2(64GB) |
| ネットワーク | 5GbE × 1(RJ45 / AQC113) 10GbE × 1(RJ45 / RTL8126) |
10GbE × 2(RJ45 / チップ未発表) |
| USB4 / Thunderbolt | USB4(40Gbps)× 2 | USB4 V2(80Gbps)× 2 |
Ryzen AI Max 395+ はプロセッサとメモリを一つのパッケージに統合した「ユニファイドメモリ・アーキテクチャ」となり LPDDR5X-8000 との組み合わせで 約256GB/s(従来の一般的なPCの3倍近い)という超広帯域で NPU や GPU の強力なスペックを実現しています。
ただ、NPU / GPU と CPU は同じメモリを利用するので、OS が利用できるメモリは最大容量から NPU / GPU 向けの割り当て分を引いた容量となります。
また、ユニファイドメモリ・アーキテクチャではプロセッサとメモリが一つのパッケージに統合されているため、後からメモリの増設はできません。
N5 MAX のラインナップとしては 64GB モデルが確認されてますが、単純なメモリの最大容量なら他のシリーズの方にアドバンテージがあります。さらにメモリを大容量(で高価な)モデルが展開されるかどうかも気になるところです。
Minisforum N5 MAX AI Nas / AMD Ryzen™ AI Max+ 395
¥155,199(2026年3月時点)
まとめ
なんだかんだお気に入りの N5 シリーズですが、どのランナップも NAS として利用するだけなら十分すぎるスペックを誇ります。
NAS として利用しつつ余剰分のパワーでどんなことをしたいのか?によって選択肢が変わってきそうですね。
Docker コンテナや仮想マシンを稼働させたいのであれば N5 MAX よりも N5 Air / N5 無印の方が良いでしょうし、流行りのローカル LLM による AI ワークロードもやらせたいなら N5 MAX が圧倒的におすすめです。
AI の利用が当たり前になってきてはいますが、全てのデバイスがローカル AI を動かせるほどパワフルである必要はありません。
N5 MAX を自宅やオフィスの NAS と AI ワークロードの中心に据えるのもよいですし、N5 無印や N5 Air で NAS と開発環境を実現しつつ AI ワークロード用には別の強力な専用マシンを用意するという考え方もあると思います。
N5 無印のユーザーとしては、こうして色々なラインナップが出て選択肢が広がるのを嬉しく思っています。
まぁ正直お金に余裕があれば文句なしで N5 MAX をフルスペックで買いたいですけどね。


NVMe SSD など内部コンポーネントへのレーン割り当て数なども気になりますが、まだよくわかっていません。
公式サイトの PV では M.2 2280 NVMe スロットについて PCIe 4.0 x4 がひとつ、PCIe 4.0 x1 が 4つと案内されていました。M.2 2280 NVMe スロットが 5つになり他のシリーズより 2スロットも増えていますが、PCIe 4.0 x4 のスロットはひとつだけのようです。
PV には N5 MAX のバックパネルが写っていますが、PCIe スロットの蓋がないので内部 PCIe スロットもなさそうです。見る限り OCuLink ポートもなさそうですね。
Ryzen AI Max+ 395 は外部 PCIe レーンが 16本しかないので仕方ないのですが、NVMe の速度、内部 PCIe スロットと OCuLink ポートがない部分は評価が分かれるポイントになりそうです。