NAS 向け Ryzen 5 5500U 搭載ミニPC 購入

NAS 向け Ryzen 5 5500U 搭載ミニPC 購入

3.5インチ SATA ベイ、M.2 NVMe ソケットをそれぞれ2つ備えた AMD Ryzen 5500U 搭載の中華ミニ PC を見つけたので Linux NAS にするべく買ってみました。

作りに甘い部分はあるものの他に類をみない構成で、刺さる人には刺さるミニ PC です。現在は冷却系に少し手を加え、True NAS SCALE を入れています。

かなり気に入ってしまったので3回に分けてレビューをお送りします。

NAS BOX を探していた

EOL となった NETGEAR の ReadyNAS 202 に変わって TerraMaster の F2-423 を候補にしてたのですが、のんびりしていたら終売になってしまいました。

F2-423 は Intel CPU(N5105/5095)で Linux 系 OS もインストール可能(とはいえサポート外かつ、起動メディアのプライオリティ設定を可能にする BIOS アップデートが必要)で、3.5インチ HDD を2台、M.2 NVMe SSD 2台をコンパクトな筐体に収められるのが魅力だったんですが...。

F2-423 は Celeron N5105/5095(Apollo Lake)を搭載していて NAS 向け CPU として演算性能は十分なんですが、PCI-Express のレーン数が8本と少ないのがネックでした。

レーン数が 8本だと M.2 NVMe SSD などに十分なレーンの割り当てができず「コンポーネントのスペックをほとんど発揮できていない」といったレビューを見かけます。

今後 Intel Processor N95N100Alder Lake-N)搭載機も各社から出てくると思いますが N95N100 の PCI-Express レーン数は9本です。SATA、M.2 NVMe、そして 2.5/5/10GbE など、今どきの NAS 向け CPU としては引き続き足回りがスペック不足のように思います。

Mini-ITX マザーボードでの自作も考えましたが 2-Bay NAS に向いた自作用ケースが見つからない。何か良いケースが見つかってもパーツ選びめんどくさいなぁ...と困っていたところちょうど良い Ryzen 5500U 搭載ミニ PC を見つけたので買ってしまいました

7月9日にクーポン利用で最安値だった AOOSTAR ブランドのものを購入。翌日に届きました。その後も両機種ともタイムセールや 7,500円〜9,000円引きのクーポンがちょこちょこ出ているようです。こまめにチェックしていれば4万円ほどで購入できます(2023年7月現在)。

N1 Pro の概要

Amazon.co.jp には AOOSTARSkyBarium ブランドで出品されています。同じものが複数のブランドから発売されるのは中華PCではよくあることです。

正式なモデル名が Amazon のページからはわからないので少し調べてみると、もともと N1 Pro という商品のようです。ということで N1 Pro と呼ぶことにします。

Reddit のスレッドに「N1 PRO は ODMDongguan Tuofuton Electronic Technology Co., Ltd. によって製造/組み立てされており、Topton また KingnovyPC というブランドで販売されている」といった書き込みがありました。確かに Aliexpress で NAS N1 Pro を検索したところ Topton ブランドの商品が見つかります。

社名で検索してみると Topton と書かれたサイトにつながるので、Topton は Dongguan Tuofuton Electronic Technology のコンシューマー向けブランドなのかもしれません。

Topton、KingnovyPC、SkyBarium や AOOSTAR とブランドが違っても物は Dongguan Tuofuton Electronic Technology が設計・製造している同じ製品と思って良さそうです。

N1 Pro は AMD Ryzen 5 5500U 搭載のミニ PC で、2つの 3.5インチ SATA ドライブベイ2つのM.2 NVMe SSD ソケットがあり 4ストレージ構成が可能。さらに 2.5GbE イーサネットポートも2つあります

そうそう、まさにこんなのが欲しかった!

また、HDMI、DisplayPort、USB-C(DP ALT mode 対応)のポートで同時に3台のディスプレイへ接続も可能。さすがに今時のメインPC としては力不足ですが、Ryzen 5 5500U は結構パワフルなので、事務作業向けのサブPC やリビングのメディアサーバーとしても十分なスペックです。

Amazon.co.jp16GB メモリ(8GB x2)/ 512GB NVMe SSD のモデルと、8GB メモリ(4GB x2) / 256GB NVMe SSD のモデルがあり、Windows 11 Home がインストール済みでした。

N1 Pro のスペック

NAS N1 Pro

インターネット上に掲載されている情報に、実機で確認した情報を追記してあります。

 AOOSTAR N1 Pro

  • CPU / SoC
    AMD Ryzen 5 5500U(6コア・12 スレッド、最大 4.0GHz、1.8GHz Radeon Vega 7 グラフィックス)
  • システムメモリ
    DDR4 3200MHz(PC4-25600)メモリスロット x 2(最大64GB / デュアルチャネル)
  • ストレージ
    M.2 NVMe SSD ソケット x 2(PCIe Gen 3x4)
    3.5インチ SATA ドライブベイ x 2(PCIe Gen 1x1)
    microSD カードスロット
  • ビデオ出力(最大 4Kp60 対応 )
    HDMI 2.0ポート x 1
    DisplayPort x 1
    USB Type-C x 1
    最大3台のディスプレイに同時出力可能
  • オーディオ
    2-in-1 イヤホン/マイクジャック
  • ネットワーク
    2.5GbE RJ45 ポート x 2(Intel i226V コントローラー)
    デュアルバンド WiFi 6 および Bluetooth 5.2 (Intel AX200 NGW モジュール)
  • USB
    USB 2.0 Type-A ポート x 2
    USB 3.2 Gen 1 Type-A ポート x 2(5 Gbps)
    USB 3.2 Gen 2 Type-C ポート x 1(10Gbps、65W給電、DP ALT mode 対応
  • その他
    電源:DC入力ジャック(19.5V / 5.12A)
    寸法:162 x 162 x 198 mm

3.5インチベイを2基備えたミニPCは他に見たことがなく、コンパクトボックスタイプのミニPC全盛の中で異彩を放っています。

CPU に Ryzen 5 5500U を選んでいるところもまた絶妙。モバイル向けの安価な旧世代(Zen 2)のプロセッサですが 6コア・12スレッドに PCI-Express のレーンも12本あり、レーン数不足で各種コンポーネントの足を引っ張ることもなさそうです。

まさに NAS BOX に求めていた条件を満たす構成で、価格もクーポン使えば約4万円付近とお手頃です。

到着した N1 Pro を色々とバラしてみたので、次回は実機レビューの予定です。

Aliexpress にはベアボーンモデルがありますが、Amazon.co.jp のメモリ、M.2 NVMe SSD 搭載モデルの方が価格が安いです(2023年7月現在)。

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